菜実(なみ)熟女図鑑 徳島素人版
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無題
26/10/05 12:36|コメント:0件
雨は朝から、何かを忘れた人みたいにずっと降っていた。
猫は窓際で丸くなり、僕はコーヒー淹れようと思った。
珈琲豆を挽く途中で、理由の分からない空腹に似たものが、身体のずっと奥の方からゆっくり上がってきた。
僕はスパゲティを茹でることにした。
鍋の中で細い麺が柔らかく曲がっていくのを見ながら、世の中には、名前をつけた途端に少し野暮になる欲望というものがあるのかもしれない、と考えた。
猫が一度だけこちらを見た。
まるで全部分かっているような目だった。
ヤレヤレ。
雨脚はさっきより強くなっていた。
コーヒーはもう冷めていたし、スパゲティは少し茹ですぎていた。
僕の中の何かだけは、ちっとも冷める気配がなかった。
むしろ困ったことに、雨が窓を叩くたび、それは少しずつ輪郭をはっきりさせていった。
もちろん、こういう夜をひとりでやり過ごす方法なら知っている。
人間は案外、自分だけで自分を納得させることに慣れている。
けれど、それで満たされるものと、満たされたふりをして静かになるものは、たぶん少し違う。
誰かの気配が欲しいのかもと考えた。
体温とか、呼吸とか、自分では作れないわずかな乱れ。
そういうものが、今夜の部屋には決定的に足りなかった。
ひとりで完結させれば、たぶん眠ることはできる。
でも眠れることと、寂しくないことは同じではない。
猫はもう僕に興味を失っていた。
僕はフォークを置いた。
今夜はたぶん、スパゲティだけでは足りない。
何が足りないのかは、もちろん僕にもよく分からなかった。
ただ、雨の音を聞いていると、その答えだけが身体の方ではずっと前から分かっているような気がした。
菜実です(≖ㅂ≖)ʷʷʷ
慰めて欲しいんです(≖ㅂ≖)ʷʷʷ


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