菜実(なみ)熟女図鑑 徳島素人版
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また、台風💦
26/10/19 13:01|コメント:0件
また週末に台風が来るらしい。 僕は珈琲を淹れながら、そのことについて考えていた。 台風というのは、そもそも曜日という概念を持っているのだろうか。 普通に考えれば、持っているはずがない。 台風には手帳もなければ、腕時計もない。 ましてや土曜日にゴルフの約束を入れたり、日曜日の昼に少し気の利いたレストランを予約したりする習慣もないはずだ。 それなのに、彼らは驚くほど正確に週末を選んでやって来る。 月曜日から金曜日まで、あれほど広大な太平洋を好き勝手に漂っていたくせに、金曜日の夕方になると、まるで何かを思い出したように日本列島に向かって進路を変えるのだ。 「ああ、そうだ。あいつ、土曜日に予定があったな」 台風が実際にそんなことを考えているとは思わない。 しかし、考えていないと断言できるだけの証拠も、今の僕にはない。 窓辺の猫は眠っていた。 僕の疑問に答えるつもりはないらしい。 あるいは、台風と猫のあいだには、僕たち人間の知らない何らかの取り決めが存在するのかもしれない。 僕は古井戸の底を覗き込むような気持ちで、天気予報の画面を見つめた。 予報円は土曜日と日曜日を、まるで丁寧に丸で囲むように覆っていた。 これはもう偶然というより、予約に近かった。 それも、こちらが一度も申し込んだ覚えのない予約だ。 遠くでネジを巻く鳥が鳴いた。 僕は二杯目の珈琲を注ぎながら、ふと考えた。 もし僕が週末に何の予定も入れなかったら、台風はどうするのだろう。 目的を失って海の上をさまようのだろうか。 それとも、僕が油断して予定を入れるまで、沖縄の南あたりでじっと待機するのだろうか。 もっとも、そこまで考えたところで、ひとつの可能性に思い当たった。 ひょっとすると台風は、週末を狙っているのではない。 僕が楽しみにしている週末を狙っているのだ。 だとすれば、話はずいぶん違ってくる。 これは気象現象ではない。個人的な嫌がらせだ。 ヤレヤレ。 僕はまだ一度も台風に嫌がらせをしたことがない。 少なくとも、記憶にある限りでは。 もうホントに勘弁して( > 菜実です(´;ω;`)
