菜実(なみ)熟女図鑑 徳島素人版
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バカンス 続き
26/06/08 12:31|コメント:0件
南国の海も、あの日のロマンスも、 少しずつ思い出になりかけていた台風後の休日の午後。 街角のカフェの前で、ふと見覚えのある横顔が目に入った。 胸が小さく鳴る。 まさか。 💙「……こんにちは」 低くて優しい声。 竹野内豊似の振り向いた彼は、 あの日と同じ笑顔だった。 🩷「うそ……」 💙「また会いましたね」 二人とも少し笑う。 運命なんて信じていなかったのに。 気づけば並んで歩いていた。 カフェの窓際の席。 柔らかな午後の日差し。 話は途切れないのに、時々訪れる沈黙も心地いい。 彼がふいに私を見る。 💙「あの旅行のあと、何度か思い出しました」 その視線に、胸の奥が少し熱くなる。 🩷「私も」 彼は静かに笑った。 💙「よかった」 その一言が、なぜだか妙に甘かった。 店を出る頃には夕暮れ。 駅までの道をゆっくり歩く。 人混みの中で、彼の肩がふと私の肩に触れた。 ほんの一瞬。 それだけなのに。 南国の夜より、部屋飲みした時よりずっと心が揺れた。 改札の前で彼が立ち止まる。 💙「今度は偶然じゃなく会いませんか?」 夕暮れの光の中で見上げた彼は、ずるいくらい格好よかった。 🩷「そうね」 私は笑う。 🩷「三回目は、自分で会いに来て」 彼は嬉しそうに目を細めた。 初夏の始まりの風が吹いていた。 台風が運んできた恋は、まだ始まったばかりだった。💙🩷✨🌙 久しぶりの妄想日記よ(≖ㅂ≖)ʷʷʷ 菜実です ハルキハラも妄想も どうでもいいだろうけど(≖ㅂ≖)ʷʷʷ 菜実です -
そしてイサカロスト期もやってきたをハルキ風に(笑)
26/06/05 12:35|コメント:0件
ある朝、私は気がついた。 長いあいだ親しく付き合ってきたものたちが、まるで約束の時間を過ぎた恋人みたいに、静かに遠ざかっていることに。 まず村上春樹が読めなくなった。ページを開いても言葉は私の中を素通りしていった。 そのあとには伊坂幸太郎も続いた。 それは少しまずいことのように思えた。 村上春樹もだめで、伊坂幸太郎もだめなら、もしかすると私は読書そのものを失ってしまったのではないか。 そんなことを考えながら、庭の隅にある古井戸を眺めていた。猫がその縁に座り、何かを待つように尻尾を揺らしている。 どこかでカッコウが鳴いた。 カッコウは季節を知らせる鳥だけれど、その日私には少し違うふうに聞こえた。 何かの終わりではなく、何かの移り変わりを告げる合図みたいに。 試しに別の作家の本を開いてみた。 すると不思議なことに、私はちゃんと読み進めることができた。文章はするすると身体に入り、物語は静かにその居場所を見つけた。 だからたぶん、問題は読書ではないのだ。 井戸の水が枯れたわけではなく、ただ今は別の水脈につながっているだけなのかもしれない。 猫は何も言わずにあくびをした。 カッコウはもう一度鳴いた。 私は村上春樹と伊坂幸太郎という二人の古い友人が、古井戸から出て来てもう一度私に語りかけて来るのを 再びムラカミハル期とイサカコウ期が来るのを待つことにした。 -
ハルキハラ③ もういいってWWWしかも長いよ
26/06/04 12:26|コメント:0件
私のムラカミハル期は知らないうちに終わりを告げていたけれど、はじまりがいつだったかいえばさっぱり分からない。 昔「ノルウェーの森」を読んだ時も何がいいのかさっぱり分からなかった。 みんなが夢中になる理由も、心を揺さぶられるという感覚も、正直なところ見つけられなかった。 本を読み終えて、たぶん私には向いていないのだろうと思った。 それでもなぜか、ときどきまた村上春樹の本を手に取った。 私には時間だけはたっぷりあった。 猫は窓辺で眠り、私はページをめくる。 相変わらず分からない部分はたくさんあった。 ひとつ言える事は村上春樹を読んでいると無性にサンドイッチ🥪を食べたくなったりパスタを茹でようかと思うところだ。 そうやって、私はサンドイッチ🥪を作り、パスタを茹で、珈琲を飲みながら村上春樹を読んだ。 そんなことを繰り返しているうちに、気がつけば自然に村上春樹を読んでいた。 猫がいつの間にか隣で眠る場所を決めてしまうみたいに。 ふと窓を見ると、ガラスに映った月が本物の月の隣に浮かんでいた。 二つの月。 そのどちらも少し遠い。 そして二つの月は、どちらも黙ったまま、窓の向こうで静かに光っていた。 私は7月に出るという村上春樹の新刊について考えた。 ムラカミハル期は終わっているかもしれないが買うべきなのだろうか? まだ3年前の本も読み終えていない私に読めるのだろうか? 私はもう一杯珈琲を淹れて、身体をゆっくり椅子に沈めた。 猫は相変わらず何も気にしていない。 たぶん、それが一番正しい生き方なのだと思う。 -
ハルキハラ② 苦手な方は飛ばしてね(笑)
26/06/03 12:36|コメント:2件
台風は夜のあいだに去っていた。 朝、目を覚ますと世界は何事もなかったような顔をしていた。木々は少し疲れて見えたけれど、空は驚くほど青かった。 私は珈琲を淹れた。 豆を挽く音だけが静かな部屋に響く。 窓辺では猫が毛づくろいをしている。昨夜の嵐など最初から存在しなかったみたいに落ち着いていた。 台風のあとには、いつも少しだけ不思議な気分が残る。 何か大切なものを失ったような気もするし、何か余計なものが洗い流されたような気もする。 昨夜読んだ村上春樹の本について考えた。 それは以前買ったもののなかなかページを読み進められなかった物語だ。 壁に囲まれた街と影と金色の毛皮の獣が出てくる。 ページをめくる。 文字を追う。 けれど不思議なことに、物語が頭の中へ入ってこない。 以前なら数行読んだだけで、私はどこか別の世界へ連れて行かれた。 名前のない街や、深い井戸や、2つの月の浮かぶ夜へ。 でも今夜の文字たちは、まるで雨に濡れた鳥みたいに重たく、ページの上から動こうとしなかった。 前に読んだ「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」と何が違うのか? 私にはそれが分からなかった。 もしかすると、物語が頭に入ってこないのではなくて、私の心のほうがどこか遠くへ出かけているのかもしれなかった。 猫は目を細め、そんなことは知っているという顔で尻尾を一度だけ動かした。 私は冷めかけた珈琲を飲み、読みかけのページに栞を挟む。 私のムラカミハル期は終わっていたのかもしれない。 村上春樹を一気読みできなくなる日が来るなんて (-_-;) 菜実です( ´ㅁ` ;) -
ハルキハラ 苦手な方はゴメンなさいm(_ _)m
26/06/02 12:21|コメント:2件
五月はもう終わっていたけれど、私の中ではまだ五月が続いていた。 妄想日記もお花見で止まっている。 やれやれ、私は朝の珈琲を淹れた。 豆を挽く音は小さな雨みたいに静かで、湯気はゆっくりと空気に溶けていく。でもその香りが部屋を満たしても、なぜだか身体は前に進もうとしなかった。 やらなければならないことはいくつもあった。机の上に積まれた紙の束みたいに、それらは黙って私を見ていた。でも私はそれらに触れず、窓辺で丸くなって眠る猫を眺めていた。 猫は何も焦らない。 世界が少し遅れていても、季節がひとつ置き去りになっていても気にしない。目を細め、尻尾を一度だけ揺らして、それで充分だという顔をしている。 もしかすると五月病というのは、やる気がなくなる病気ではなくて、自分の心が古井戸の底に降りてしまうことなのかもしれない、と。 底には静かな闇が残っていて、私のやる気もそのあたりに落ちている気がした。 私は珈琲を飲み、猫の背中を撫で、風の音を聞いた。 世界は相変わらず先へ進んでいたけれど、そのことを少しだけ許してみることにした。 やがて六月の風が吹く。 古井戸の底にいた何かも、猫が昼寝から目を覚ますくらい自然に、ゆっくりと地上へ戻ってくるだろう。 たぶん、そういうものなのだ。 少なくとも、今日の私はそう思った。 (ΦωΦ)フフフ… ハルキハラしちゃった(´>∀
